14degrees off the beaten track
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September 4th, 2012 | categorizilation: all categories,Japan,Post-2008

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シマノの8段内装ギア、アルフィーネは、手入れがほぼ必要としないハブの一つです。ハブの両側のシールが非常に丈夫で、シールがちゃんと締めている限りは、水や誇りなどがハブの内側に入ることは考えられません。しかし、数ヶ月前に、自分のアルフィーネハブのローター側のベアリングコーンがゆるいことに気づき、すぐに締めたが、気づくまで数日たちましたので、その間に水がハブに浸入したようです。水が入ったことが分かったのは、ハブは通常より摩擦が多かったからです。つまり、通常、自転車を上げて、ペダルを逆方向に回すときに後ろのホイールは若干後ろに回るが、通常よりもホイールが回るようになっていたし、ホイールをとめてペダルを回すと、間欠的に摩擦が多くなったり、少なかったりしていました。このことから、どうも内側に異常があると判断し、分解することにしました。

Shimano Alfine 8 Speed Internal Gear Hub (IGH)

今回の作業の目的は、①摩擦の原因の把握、②内側のグリースの再生(オイル・バス)。②に関しては、シマノ純正のMaintenance Oilは存在しますが(http://www.hubstripping.com/shimano-inter8/shimano-grease-oil-en.pdf)、シマノ純正のものを市販のATF(オート・トランズミッション・フルイッド)とほぼ同様のものということで、私はATFを使うことにしました(手に入りやすいし、安価)。

分解の手順/やり方を説明するネット資料は多いです。私が探したのは全て英語ですが、特に参考になったのは以下のカナダ人の動画です。

他にも、以下のページに参考しました:

必要なツールは以下のものです。

Tools required for overhauling a Shimano Alfine 8 speed internal gear hub

左から:薄いレンチ、15mmコーンレンチ、薄くて小さいドライバー、ピン無しのフリーホイール/センターロックのスプロケット(自分はシマノ純正TL-FW30を使いました)

これだけで以下の手入れ全てできます。

さて、まずはディスクブレーキのローターを取り外します。ピン無しのフリーホイールソケットでないとできません(軸に穴が開いていないため)。

Shimano Centerlock removal tool (TL-FW30) for a Shimano Alfine 8 Speed Internal Gear Hub (IGH)

ローターを取り除いたら、次はベアリングコーンを取ります。15mmコーンレンチと薄型レンチでできます。

Removing non-drive side bearing cone of Shimano Alfine 8 Speed Internal Gear Hub (IGH)

取り外したら、次は反対側に移ります。ホイールをひっくり返し、ハブの付属アクセサリーを取り外し、コグなどを取り外します。コグの取り外しはまずスナップリング(止め輪?)を取らなくてはならないですが、スナップリングのプラスチック製のカバーがありますので、カバーを手で取れます。

Removing cover over snapring for cog removal on a Shimano Alfine 8 Speed Internal Gear Hub (IGH)

次はスナップリング。小型ドライバーならなんとかして取れます。スナップリングの飛び跳ねに注意!

Cog snap-ring removal on a Shimano Alfine 8 Speed Internal Gear Hub (IGH)

続いて、金属製のダストカバーや、プラのダストカバーのグリップを守るプラスチック輪を手で取ります。

Dust cover removal on a Shimano Alfine 8 Speed Internal Gear Hub (IGH)

次はプラスチックのダストカバーをねじって取ります。力のある人は手でできるらしいですが、私はドライバーを使って緩めました(私は写真をとりませんでしたが、こんな感じ:http://www.hubstripping.com/shimano-alfine/alfine-strip/slides/alfine8.html)。

そうすると、ハブの内側のギアユニットがきれいに取れます(http://www.hubstripping.com/shimano-alfine/alfine-strip/slides/alfine9.html)。

私のギアユニットは以下です。やはり水の侵害が見られます。

Shimano Alfine 8 Speed Internal Gear Hub (IGH) insides after 1 year commuting (shows minor water damage)

茶色のものはサビの入ったグリースです。布巾で簡単に取り除けました。ここで、ギアユニットを軸ユニットとリングギアーユニットにばらし、内側の点検と行います。ローター側のスナップリングを取ると両側分解されます(http://www.hubstripping.com/shimano-alfine/alfine-strip/slides/alfine12.html)。

このようになります:http://www.hubstripping.com/shimano-alfine/alfine-strip/slides/alfine13.html

私の場合、幸いなことに異常がありませんでしたので、コグ側のベアリングを取って清掃しグリース塗った後、両側を元に戻しました。元に戻るときに、軸にある凹とリングギアユニットの凸をあわせて、ギアをいじりながらセットします(ギアがすぐに合わないこともあります)。

スナップリングを取り付けた後、オイルバスに入れます。私が使ったATFは近くのEneosガススタンドで売ってあるごく普通のATFです。2Lあれば十分です。

Shimano Alfine 8 Speed Internal Gear Hub (IGH) soaking in oil bath (auto transmission fluid - ATF)

容器は2Lのお茶ペットボトルです

5分ほど浸かった後、5分ほどはかせます。汚れたグリースが垂れ流しました。

Shimano Alfine 8 Speed Internal Gear Hub (IGH) draining after oil bath (auto transmission fluid - ATF)

その後はローター側のベアリングにグリースをやり、ギアユニットをハブに戻し、付属のもの(ダストカバー、コグなど)を取り付けしました。

最終的に、以前よりも摩擦がだいぶ少なくなりました(水害以前よりも)。通常、ペダルを逆回転すると後ろのホイールが回転しますが、オイルバスの場合、まったく影響しません。大体45分ほどの作業でした。

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